第12話:ハセガワ「1/72 VF-1S ストライクバルキリー製作記(その1)」

イマイ版と並行してハセガワ版も比較しつつ製作中。
こちらは模型教室の講座も兼ねますので、ちょっと細かく説明していきますね。

「コクピットパーツ構成」
FJ310105
イマイ版と比べて
・シートが細かく再現されている
・パイロットが付属しない(別売り武器セットに付属)
・フロントコンソールが機首側に付いている(合わせ目消しが必要)
となっています。
FJ310110
パイロットが標準で付属しないのが残念ですが、コンソールパネルのデカールでの再現も含めて中々良い感じ。
FJ310111
ただ、初版購入キットにも拘らずバリ、パーティングライン、突出しピン跡がかなりある為、一つ一つのパーツの面出しをしないとパーツ本来の形になりません。

パーツ精度がそんな状態なのに組み込み精度がシビアで、特にコクピットブロックを機首に挟み込む際、そのままでは干渉してかなり隙間が空きます。
(このあたりが組立難易度まで調整しているタミヤ&バンダイとの評価差だと思います・・・出来上がりは文句ないのだから頑張れ!ハセガワさん)

無理やりはめ込むと後々帳尻が合わなくなりますので、コクピットフロア前後のピンをカット&摺合せ調整を十分行って隙間が出ないようにしましょう。
また、コクピット後方がスカスカなので設定を参考にそれらしく再現します。
FJ310106FJ310107
設定によるとこの目立つ部分にはダクト状のパイプが2つ付いています。
ハセガワさんもこの部分は気になったみたいで、後日発売された複座型ではこの部品が追加されました。
(単座型は残念ながら今もそのまま)
なお、照準器はTV版と違いキャノピーに直接投影される方式になった為、ヘッドアップディスプレイはありません。
FJ310108
比較的ゆったりしていたTV版と違い劇場版はコクピット内が狭く、着座位置も高めに設定されています。
FJ310109
また、ハセガワバルキリーの鬼門の一つ「バブルキャノピー」は劇場版で追加された設定なのですが、ハセガワは絞り込みをキツイ曲率にしている為、個人的にはこの形状に違和感を感じます。
(後日発売された1/48バルキリーにはバブルキャノピーと普通のキャノピー2種が入って選択式になっています→もちろん普通のキャノピーで作りました)
この辺りのパーツを追加したアップグレード版でリニューアル販売して欲しいものです。
(値段アップだけのリニューアルはすぐするのにね~:苦笑)
FJ310112FJ310113
改修箇所は
・パイロット追加(その際コクピットの左右レバーを除去)
・コクピット後部にダクト追加(今回は複座型よりダクト流用しましたが市販パーツで代用可)
・コンソールの高さを面一にする為、下部をカット、高さ調整
・バックミラーの厚みを薄く
・コクピット組み込み後にコンソール上面の合わせ目消し&プラ板でディテール追加
等々です。
FJ310114
後は気になった隙間部分にピットロードの艦船パーツを適当に貼り付けています(干渉注意!)。
とにかく気を付ける点は「パーツの精度を信用しない」「必ず隣り合うパーツを組み合わせて摺合せをする」事がハセガワ版製作のキモですね・・・う~ん、ジョイフル(爆)。
FJ310115
次回はキャノピーのパーティングライン消しです。

つづく