第120話:徳間書店「模型雑誌 3D LAND アニメ&SFモデル・フォト・コンテスト作品集

狂乱のガンプラブームの最中、講談社(ボンボン系)と共にキャラクタープラモを大きく扱った徳間書店。
ロマンアルバム別冊「アニメ・プラモ・マニュアル1&2」はホビージャパンと共に当時何度も読み返した私のバイブルの一つです。

ほとんどフルスクラッチに近い「アニメスケール・イデオン」やソルティック(敢えてラウンドフェイサーとは呼びません:笑)オーバーホールジオラマ等、当時無謀にも挑戦した思い出がよみがえります。
(結果は・・・ですが、特にイデオンは:泣)

そんな熱い時代に見たことも無い「まぼろしの雑誌」がありました。
それがこちら↓
・徳間書店「アニメージュ増刊・3D LANDアニメ&SFモデル・フォト・コンテスト作品集」

バンダイの模型情報誌「模型情報」主催で81年4月に開催された「第1回 3D LAND」を引き継ぎ、徳間書店の「アニメージュ」主催で82年5月に開催された「第2回 3D LAND」の作品集です。
(書店で見かけた事が無いので取り扱い冊数が少なかったか、模型情報と同じ模型店流通だったのかもしれません)
プラモに入っているチラシや広告などでコンテストが開催されている事は知っていたのですが、雑誌で発売されている事は最近まで知りませんでした。
(知った理由については後述します)

その中でも特に印象深かった作品がこちら

・作品名「PROJECT」
1/60ガンダムの整備ジオラマで、余りの凄さに度肝を抜かれました。
この素晴らしいアイデアとそれを立体化する確かな技術力はまさに大賞にふさわしい物でした。
これ以外にも素晴らしい作品が目白押しで、

・作品名「戦場Ⅱ」
麦球の時代にこの電飾&多重露光の鬼です!
・作品名「モビルスーツ格納庫」
ズゴックの製作者はなんと13歳!(え~!!)
今から37年前(1983年)なので今年(2020年)は50歳・・・ほぼ同級生ですね(一緒にお酒を飲みたいなぁ・・・)。

それ以外にも後に模型情報に作例を掲載される「大上敦志」さん(1/48トッドダンバインが好きでした)や初期モデルグラフィックスのライター&Bクラブの原型(スケバン刑事やダーティーペアが好きでした)で活躍された「石井和夫」さん等、そうそうたる面々のアマチュア時代を垣間見ることができます。
因みにこの頃は「ペンネーム」ではなく、皆さん本名なのが時代を感じさせます。
個人的には今のヘンなペンネーム(アルファベットと数字を組み合わせたもの等)があまり好きでは無いので、こちらの方が好きですね。

応募総数は7821通との事で、現在のオラザク選手権が1000通程度なので熱い時代だったなぁ~と再認識してしまいます。

平均年齢もアダルト部門の最高が32歳、平均が20代前半、ジュニア部門も13、4歳と中学生が中心になっています。

現在のオラザク等の模型誌コンテスト参加者が40~50歳代が中心なのを考えると、この頃の直撃世代が応募しているのかなぁ~と思ってしまいますね。
(自分もそうですが:苦笑)

因みにこの雑誌を知ったきっかけですが、先日SNS上でこのグランプリ作品「PROJECT」を製作された「福崎敬師」さんがお亡くなりのコメントが流れてきました(そこで初めてこのコンテスト作品集があった事を知りました)。
故人のご冥福をお祈りするとともに、素晴らしい作品で私達をワクワクさせて頂いて本当に有難うございましたとお伝えしたいです。
私もこんな皆さんの心に残る作品をいつか作りたいですね。