第135話:旧キットアーカイブス「戦闘メカ ザブングル・バンダイ:No.3(No.4) 1/100 ガバメントタイプ」

イシュキック・コマンダーの頭部バイザー部の改修部分が意外と多く(特にボディー側)、暫くかかりそうなので他の話題も併せていこうと思います。
年末にかけて話題を独占した「モデロイド:1/100 ザブングル」.

ハセガワさんからも「1/72 ザブングル(非変形モデル)」発売決定と盛り上がってきていますので40周年記念短期集中企画
・バンダイ「戦闘メカザブングル:旧キット1/100大型WM(ウォーカーマシン)総チェック」

です。
今回のお題は大型WMシリーズのトップに発売されたこのキット
・「 No.3(No.4):ガバメントタイプ」


因みにナンバリングが「No.3」となっていますが、こちらは初期生産分のミスプリント。

本来の「No.3」はクラブタイプで後期生産分からは「No.4」にパッケージ変更されています。
ただ初回生産分がかなり多かったのか、市場に出回るキットはほとんど「No.3」で「No.4」版のパッケージは実はレアだったりします。
因みにザブングルのキット、皆さんのイメージ的にはよく売れた印象だと思いますが、一部を除いて実はあまり売れていません。
このキットも¥200のシールが貼られており、後半に投げ売りされた事実を物語っています(因みに定価は¥800)。
現在は金型が行方不明の為、再生産が出来ずプレミア価格での取引になっていますが、当時あまり人気の無かった為に金型管理がずさんだったのかもしれませんね。

そんな売り上げにちょっと苦戦したキットですが、内容はバンダイ渾身の出来となっています(ちょっと頑張り過ぎ?)。
先ずは模型化の為にアニメデザインをハイディテールモデルにリデザイン(各部にリアル表現モールドを追加)。
リアルタイプガンダムシリーズにもあったカラーバリエーション画稿を追加。

キット内容はポリキャップ&水転写デカール標準装備&クリアパーツ採用。
肩パーツはスプリング使用でスライド可動可能。
肩の隙間部分を隠すオプションパーツやディテールアップパーツが付属。

そして極めつけが1/100ホバギー付属と¥800の価格以上の盛りだくさんの内容となっています。
この1~2年前までのガンプラと比べると雲泥の差で、バンダイの力の入れようが伺えます(ガバメントは1982年9月発売)。
ただキットの出来は良い物の2月から始まった本編から7か月経っての発売は流石に遅すぎると思います(実際ティンプは既に乗っていませんし、ギャリアも登場している時期です)。
この辺りは当時のマーケティング戦略の失敗だと思いますね(せめて番組放映開始から1~2か月でメインどころは出すべきでした)。
若干プレ値ですが意外と手に入りやすいキットですので、機会があれば皆さんもゲットしてみて下さい(因みに私は¥3000で入手しました)。

少し前の発売ですがHi-METALで1/100 ガバメントタイプもリリースされていますので、こちらもおススメですよ!