最近は精密な艦船模型やミニスケールAFV、はてはデフォルメから昆虫シリーズまで縦横無尽の活躍をしているフジミさんのキットを紹介します。
と、言っても最近のキットではなく1970年代(約50年前・・・半世紀前ですか:大汗)に発売されていたこちら
・1/50F-4Eファントム2(初版:当時価格¥1000)
高荷義之さんのイラストパッケージが大好きでヤフオク等に出品があるとついつい入札をしてしまいます。
流石に箱の汚れや退色が半端ないですが(苦笑)。
また、キット価格が一目で解る様、星で価格表示しているのが面白いです。
(青い星が¥100、赤い星が¥500なのでこのキットは赤い星2個)
フジミマークもこの頃は「飛行機のフジミ」を意識していたのか、ロゴの中に飛行機が入っています。
現在は航空自衛隊の次期主力戦闘機にボーイングF-35Aが決まっていますが、全てのF-4Eファントム2の飛行隊が退役した現在、この帯を見ると時代を感じますね。
因みに「1/48スケール」と銘打っていますが、本来は「1/50スケール」で販売していたものを「国際スケールに統一&サイズはほぼ一緒だからまあいいか」と言う感じで変わったみたいです(この辺の大らかさが許された良い時代ですね)。
キット内容はこの当時の一般的な内容で、「キット+デカール」、「組立説明書」、「カラーイラスト」、「販促物」が封入されています。
中でも今は販売されていない「モデルカラー」のカラーガイドが興味深いですね。
因みにこの「1/50 F-4Eファントム2」のパッケージなのですが、高荷義之さんが手掛けられた初版パッケージが「組立説明書」に掲載されています。
個人的にはこちらも格好良いと思うのですが、「パッケージに描いている物がキットに入っていない!」とクレームがついて修正が入った時代なので変更になったのかもしれませんね。
・「1/48 F-4Eファントム2(2版:当時価格¥1200)」
スケールモデルは販売期間が長いので、定期的にパッケージリニューアルが良く行われます。
丁度この頃、イラストにエアブラシを使ったものが「テクノっぽい(死語:笑)」と言う事で良く採用されていました。
フジミの1/48シリーズも同様で「パッケージリニューアル」、「箱&組立説明書のサイズダウン」、「価格アップ(笑)」がされています。
前回は無かった航空自衛隊版「F-4EJファントム2」がこの時は販売されています。
エアブラシ版イラストはどれも格好良いのですが、実機の雰囲気を感じさせる高荷イラストと違い、SFメカっぽい印象を感じますね(キャラクターモデルっぽいです)。
商品自体の内容も若干リニューアルされて、前回はパッケージに「シャークティース」が描かれているにも拘らず、デカールに入っていなかったのですが、今回はしっかりと入っています。
組立説明書もコンパクトになりました。
・1/48 F-4E(EJ)ファントム2(3版:当時価格¥1300)
販売時期が何時頃なのかは不明なのですが、価格アップ(+¥100)と併せてパッケージのみリニューアルされています。
中身の仕様&組立説明書のイラストがそのままなので、純粋なパッケージ替えだと思います。
E型のファントム2は高荷先生の初版イラストなので素晴らしいのですが、EJ型のイラストはちょっと微妙です。
どなたが描かれたのかは存じないのですが、初版キットのイラストだったのですかね・・・。
プラモデルは「作ってナンボ!」とよく言われますが、こうやって時代によって変遷していく様を集めてみるのもまた面白いですよ。
(ある程度ジャンルを絞らないととんでもない事になりますが:大汗)