第92話:NITTO(日東)「S.F.3.Dオリジナル・1/20 P.K.A H0(Panzer Kampf Anzug)

ウェーブよりSF3D(現Ma.k.)の新製品「オスカル(初期型)」が発売になったので久しぶりにSF3Dクロニクル(天:上巻)を見たのですが、その中で当時一大事件となった記事を見つけました。

題して「P.K.A金型全面改修事件(笑)」。

連載開始をしてから2年でまさかのインジェクション・プラモ化。
漫画等の原作も無い雑誌オリジナルメカの模型化は当時かなり衝撃的だったのですが、第一弾の「A.F.S Mk.2」が期待の割にちょっと残念な部分がありました。
(股間パーツが腰高でプロポーションバランスが悪かったり、フィギュアの出来栄えなど)
それを踏まえて「次は責任を持って監修します!」と横山宏さんが鼻息荒く宣言した矢先に第2弾P.K.Aの「金型全面改修&発売延期」の発表だったので、当時は凄く話題になりました。
因みにこのP.K.Aですが、SF3D連載第4回目に登場した「シュトラール軍」の機動兵器です。
(相手は「傭兵軍」となります)

第3回目に登場した「ホルニッセ」のコクピット部分になるのですが、このパーツは「ヒューズH-500」ヘリコプターを大胆に使った斬新な物でした。

センスの良いジオラマとイラスト、市村弘さんのストーリーが最高に格好よく痺れましたね~。
そんなこんなで皆が焦らしに焦らされたキットがこちら
・NITTO「1/20 P.K.A .H0(当時価格¥700)」

今の目で見ても斬新なキット内容ですが、当時のキットはシュリンクされていて中身を見れずかなり後年に中身を見れた思い出があります。
(今から考えれば¥700は安いですが、¥300ガンプラがメインの時代に¥700は中々出せませんでした・・・)


そして発売になった後のホビージャパン誌のSF3Dコーナーで、横山宏先生によるキット解説&改修ポイントが掲載されるのが密かな楽しみでした。

余談ですが、岡山模型教室の忘年会にこのキットの完成見本を製作された松本州平先生が参加される事があり、その際にサインを頂いてしまいました。
(シュリンクを取ってパッケージに直に頂きました:嬉)

ミニスケールAFVの「美麗ドライブラシ仕上げ」&「改造しちゃアカン!」で有名な州平先生ですが、SF3Dのキットでも素晴らしい仕上がりで今でも目標になる作品の一つです。
最近はエアーモデルの作例が中心ですが、また無改造AFVのドライブラシ仕上げがみたいですね~。